Here Now  いまここ


    禅の思想家、鈴木大拙の文章に Here Now という言葉があったのを覚えています。宇宙には始まりが有るのでしょうか。有るとしたらその先はどうなっていたのでしょう。自分はどこから来て、どこへ行くのでしょう。 Here Now を簡単な言葉でうまく表現できませんが、今ここに居る自分が全ての根源というような意味だと思います。人の役には立たないでしょうが、今を生きている証として、折に触れての想いを綴ってみることとしました。上の写真はHubble望遠鏡の Deep Space Image を借用しています。


    後藤健二さん 2015.2.1

    イスラム国に拘束されていたジャーナリストの後藤健二さんが殺害されたというニュースが流れ、暗澹たる気持ちです。「日本政府は本気で助ける気があったのか」というジャーナリスト仲間の憤りも聞こえます。国民の安心と安全を守るといいながら、勇ましい発言で敵を増やし国民を危険に陥れているのが安倍首相です。


    中山千夏 2014.5.25

    中山千夏さんのコラム「紙つぶて」は舌鋒鋭いです。「殺すな!」は論理を越えた「生命の叫び」、世界平和に有効な唯一の政治的手段。憲法第9条はその優れた試みだ。原発よりはるかに貴重な財産だ。それを論理でねじ曲げ、参戦の道具にしようとする政権は、殺し屋集団にほかならない。

    このような政権がどうして支持されるのでしょうね。不思議です。


    二人の哲学者 2014.3.12

    最近の世相を心配する二人の哲学者が新聞のコラムに書いています。内山 節さんは「時代を読む」の中で、「金融緩和といって金をばらまくことが長期的にどんな影響をもたらすか、検討されている様には感じられない。外交においても、やられたらやり返せというようなことをしているのが、今日の政治だ。不都合な過去や未来を無視し、いまの都合だけを求める思考が社会を劣化させている」と警告しています。
    梅原 猛さんは 「思うままに」の中で、「戦争にたいする反省がまったく欠如し、独り善がりの行動をとる安倍首相の姿は、東条首相の姿と重なり、薄ら寒い感じがする」と述べています。
    大方の識者が批判する安倍内閣が高い支持率を維持しているのが不思議です。なんでもいいから景気を好くしてくれとでも願っているのでしょうか。


    詭弁と茶番 2014.1.28

    本音のコラムで武田茂夫さんが書いています。「過酷事故の経験で高められた安全性」などという詭弁で原発輸出を進め、14人の委員のうち反対派は2人だけという委員会で、原子力を「基盤となるベース電源」と位置付ける茶番。この現状を打破するため2月9日の都知事選では宇都宮さんか細川さんに勝ってほしいですね。 


    昭和史 2014.1.6

    暮に保阪正康さんの「昭和史の教訓」を読み直しましたが、腰を痛めて寝込んでしまったこの正月に、半藤一利さんの「昭和史」を読み終えました。多くの人に読まれた本だというのもうなずけますが、はたして今の政治家がどれほど歴史を勉強しているのだろうかという疑問も湧いてきます。半藤さんは最後に「それにしても何とアホな戦争をしたものか」と書いています。今こそ一人でも多くの人に読んでほしい本です。


    斉藤奈美子 2013.12.13

    秘密保護法、原発への回帰などなど、数におごる現政権の世論を無視した行動は腹立たしい限りです。自分ではこの怒りをうまく文章に出来ませんが、東京新聞の本音のコラムで、斉藤美奈子さんが痛烈に批判してくれています。斉藤美奈子さんや東京新聞を応援するブログもたくさん見つかります。その中から二つのブログ、「スポーツ・遊び・からだ・人間」と「小海キリスト教会牧師所感」をリンクしておくことにします。 


    小泉元首相の発言  2013.10.1

    事故の処理や廃炉の費用を考えたら原発は安くない、ゼロにする決断をすべきだとの小泉元首相の発言が新聞やテレビで報じられています。元首相の発言ということで反響が大きいようです。今後どのように進展するか注目です。


    アホノミクス 2013.9.8

    東京が2020年のオリンピック開催地に決まりました。大きな目標が出来たのは結構ですが、その経済効果を期待する風潮には馴染めません。そもそもアベノミクスには胡散臭いものを感じていました。YouTube を検索していると浜矩子さんがアベノミクスはアホノミクスといって批判していました。明快な説明に納得です。


    長崎平和宣言 2013.8.10

    田上富久長崎市長が、9日の平和宣言の中で「すべての核兵器の廃絶を」と言えない日本政府を批判しました。きちんと発言のできる政治家が居るのは嬉しいですね。テレビにはそれを聞き流す阿部首相の顔も写っています。 
    薔薇、または日だまりの猫」というブログに宣言文が出ていますのでリンクしておきます。


    東京新聞 2013.8.2

    評判が良いというので昨日から東京新聞に変えました。朝日新聞のように全面広告が多くないので読みやすいです。ただ、四コマ漫画の「ののちゃん」が見られないのはちょっと残念です。
    今日の紙面では麻生副総理のナチス発言や原発再稼働を目指す敦賀市議会議長の発言が話題になっています。政治家の質の低下を許している日本の現状が悲しいです。


    二木紘三のうた物語 2013.6.25

    偶然、二木紘三のうた物語というページを見つけました。midiによる曲が流れますが、爽やかな編曲で好感が持てます。うたの背景についての解説も大変興味深いものです。このページには多くのファンがいるようで、書き込みを読むのも面白いです。 私もファンになりました。お勧めのページです。
    http://duarbo.air-nifty.com/songs/blog_index.html


    検証 東電 テレビ会議 2013.4.16

    朝日新聞社発行の上記、テレビ会議の記録を読みました。リアルタイムで進行する生々しい、かつ緊迫した事故対応の現場の記録です。なんとかバルブを動かす電源を確保しようと、ホームセンターにバッテリーを買いに行く涙ぐましい、そして信じられないような場面も出てきます。

    今日の新聞には「原発事故検証 今からが正念場」という加藤陽子さんのコラム記事が出ていました。不十分な検証から導き出された「教訓」では将来的に役に立たない。その通りですね。同感です。


    大震災から2年 2013.3.11

    ここ数日、新聞やテレビで大震災の記事や特集番組をたくさん見ました。津波と原発事故から2年になりますが、復旧・復興の目途も立っていません。
    この大事故にも懲りない自民党政権は、経済優先・原発依存の政策を進めようとしています。「日本のような技術大国でさえ、原発事故を防げなかった」として、脱原発に舵を切ったメルケル政権。この違いはどこからくるのでしょうか。


    軽い言葉 軽い衆院選 2013.1.11

    自民党政権に戻り歴史が逆戻りしたような気分で、期待が持てません。美しい国、アベノミクス、国土強靭化計画など空々しい言葉や変な言葉が聞こえてきます。8日の新聞の文芸・批評欄に、古井由吉さんの「衰えゆく言葉を鍛えよ」、池澤夏樹さんの「軽い言葉、軽い衆院選」という文章が載っていました。作家の発する重い言葉です。


    右傾化への歯止め 2012.12.12

    河野洋平さんが最近の政治について語っています。「戦後の日本を全部否定するのは、保守ではない。内向きで、安っぽい民族主義を駆り立てる発言が国際的に通用するのか、大変心配している」「このまま右へ右へと行けばリベラル勢力が絶滅しかねない。崖から落ちれば有権者も気づくかもしれないが、その時は引き返せなくなるという危惧があり、右傾化への歯止めが必要だ」
    政治家の単純で勇ましい言葉に惹かれる人が多いようです。右傾化への歯止めが見いだせるでしょうか。心配です。


    日本未来の党 2012.11.27

    卒原発を訴えていた嘉田由紀子知事が「日本未来の党」を結成したようです。脱原発を目指す第三極の中心になる可能性も高く、期待したいです。


    初めてのモバイル 2012.11.16

    3週間近い入院の必要が生じてしまいました。電車の中や飛行機の中でまで、インターネットを使いたいとは思いませんが、3週間近くも使えないのはつらいです。いろいろ検討の末、ノートパソコンに付いているWiMAX機能を利用することにしました。1Dayプランを試してみたところ快適につながります。初めてのモバイル経験です。便利になったものですね。


    こりごり がっかり 2012.11.15

    明日、16日に「近いうち解散」が行われるようです。街の声で、「自民党にはこりごり、民主党にはがっかり、第三極はわけがわからない」というのがありました。まったくその通りです。日本の政治が劣化しています。もう少し質の高い政治家・政党の出現が待たれます。


    疑わしきは止めず 2012.10.21

    朝日新聞の連載「プロメテウスの罠」に、「疑わしきは止めず」という見出しがありました。活断層が疑われる原発は、すぐに止めるべきでしょうが、「疑わしきは黒」では全て黒になってしまう、というのが稼働を認める側の言い訳のようです。変な話ですね。


    リトアニアの国民投票 2012.10.20

    リトアニアの国民投票で、原発反対が6割以上になったそうです。その後、ニュースではあまり取り上げられませんね。マスコミの取り上げ方によって、世論も操作できるのではないかという気がします。


    ソーラーパネルの発電量 2012.10.10

    昨年12月に太陽光発電を始めました。発電容量は3.2kW、シュミレーションによる年間予想発電量が3,020kWhでしたが、10月初めに3,000kWhを超えました。予想より2か月早く、順調です。最近はあちこちで屋根に載っているパネルが目につく様になりました。自然エネルギーの買取制度が効を奏していると思います。


    カリフォルニア 2012.9.30

    カリフォルニアの地学巡検で、デスバレーやヨセミテを見学しました。デスバレーでは40℃を超える暑さも経験しました。その時の写真と日記は、ネット地学部「ちーとも」に載せてあります。体力的に不安がありましたが、無事でよかったです。


    広島、長崎そして福島 2012.8.6

    広島は67年目の原爆の日を迎えました。いつものように、テレビで平和宣言を聴きました。新聞のコラムや社説で、核兵器廃絶の問題、原発事故の問題が論じられています。「核と人類は共存できない」という訴えが力を発揮する日はいつ来るでしょうか。


    7.29脱原発国会大包囲 2012.7.30

    暑いので家で静かにしていましたが、これではいけないと思い立ち、脱原発の国会デモに出かけてきました。脱原発の想いを抱く人々が、工夫をこらしたプラカードを掲げ、様々な楽器を打ち鳴らし、キャンドルやペンライトを持って、国会周辺に集まってきました。人々の声が野田総理の耳には届いているのでしょうか、それとも雑音としか聞こえないのでしょうか。



    26年目の訂正 2012.7.18

    小学校6年生の時、「原子力明るい未来のエネルギー」という標語を応募して、双葉町のコンクールで選ばれた大沼勇治さんが、「原子力破滅未来のエネルギー」と自ら訂正したとの記事を読みました。テレビで標語が紹介されるたびに胸を痛めたそうです。


    ヒッグス粒子発見 2012.7.4

    CERNの加速器LHCでヒッグス粒子が見つかったとのニュースが大きく報じられました。素粒子に質量をもたらす粒子として、理論的に予想されながら、これまで存在が確認できなかったものです。宇宙の起源の解明に一歩近づいたのでしょうが、まだまだ謎の方が大きいようです。


    平和目的に限る 2012.6.17

    JAXA法を改正して、「平和目的に限る」の看板を下ろし、宇宙の軍事利用の道を開くそうです。恐ろしいことですが、原発再起動のニュースや消費税増税、オウムの高橋容疑者逮捕のニュースに隠されています。2005年頃から動きがあったようです。うかつでした。政府は国民の生活を犠牲にしても、日本を強い国、金持ちの国にしたいのでしょう。


    国民の生活を守る? 2012.6.8

    野田総理は国民の生活を守るため大飯原発の再稼働を決断したそうです。政府はこれまで本当に国民の生活を守ってきたのでしょうか。再稼働の理由が国民の生活と聞いて、何とも言えない違和感を覚えました。将来の展望も示さず、原発事故の後も何の反省もなく、これまでと同じ政策を続けようというわけです。民主党政権が誕生した時には、大きな期待感がありましたが、これで何も期待できないことがはっきりしました。


    原子力ムラの体質 2012.5.24

    核燃料サイクル政策の今後のあり方を議論していた原子力委員会の小委員会で、推進派に有利になるよう総合評価を書き換えていたそうです。事故後も原子力ムラの体質は変わらず、政府の委員会も信頼できません。


    初めての入院 2012.5.15

    狭心症の検査と治療で、初めて入院を経験しました。病院の食事はまずくはありません。むしろ美味しいのですが、病院で食べる食事は楽しいものではありません。


    ハンガーストライキ 2012.5.3

    瀬戸内寂聴さん、澤地久枝さんらが経済産業省前で反原発のハンストに参加されたそうです。「原爆の被害を受けた日本が唯々諾々と原発を使っているのは恥ずかしい。このような政治家を選んだ私たちにも責任がある」と厳しい発言です。本当に恥ずかしいです。


    原発が停止する日 2012.5.1

    大飯原発の再稼働が難しくなり、泊原発が定期検査で5日に泊まると、原発ゼロの日が来ます。待ち遠しいです。今日の夕刊、「終わりと始まり」で、池澤夏樹さんが書いています。福島第一の事故は二万人以上が住む国土を住めない土地にしてしまった。尖閣諸島や竹島はおろか北方四島と比べてもその損失は遥かに大きい。


    ネット地学部ちーとも 2012.4.9

    日本地質学会が運営するソーシャルネットワーク、ネット地学部ちーともに参加して1か月ほどになります。gbrainというハンドルネームで日記やアルバムなど書き込みをしています。このHPには作者のプロフィールもメールアドレスも出していませんが、無責任な様で気になっていました。ちーともには載せてありますのでぜひご覧ください。


    素朴な疑問 2012.3.24

    JICA理事長の緒方貞子さんが、途上国への日本の原発輸出について個人的な見解を述べておられます。「こんなことになったのは、原発への理解が不十分だったと言わざるを得ない。自分の国でうまくできなかったものを、外に持っていっていいのだろうか」 誰もが感じる素朴な疑問です。影響力のある緒方さんの発言ということに注目しました。


    あれから1年 2012.3.11

    東日本大震災から1年がたちました。この1週間、テレビでは被災地の様子と津波の映像が繰り返し流されました。原発事故の処理や災害復興の道筋もまだ見えませんが、経済優先の政財界から原発再稼働へむけての発言も聞こえてきます。大震災と原発事故の教訓を無駄にしたくないものです。


    違う倫理観 2012.3.6

    池澤夏樹さんが朝日新聞のエッセイ「終わりと始まり」で原発について再び書いています。その一部を抜書きします。「ぼくは以前から核は人間の手には負えないと考えてきたから、それがこんなに派手な怖ろしい形で実証された以上、ここで一気に方針が変わるのではないかと思った。しかし、電力会社も産業界もしぶとい。利権の力は強いし、彼らには我々とは違う倫理観があるらしい」


    場当たり的、泥縄的 2012.2.29

    福島原発事故の検証を進めてきた民間の事故調査委員会は28日に公表した報告書で、官邸の対応は場当たり的、泥縄的だったと批判しています。このような対応しか取れなかったのは、安全確保を含めた原子力の全体がわかる指導的な専門家がいない、あるいは日本には原子力を扱う能力がまだ無いということを示しているのでしょう。


    地球全史 2012.2.6

    ヨーロッパ中世史、昭和史など歴史に興味のある方は多いでしょうが、地球の歴史はどうでしょうか。白尾元理さんの写真に清川昌一さんが解説をつけた「地球全史」が岩波から出ましたので、早速購入しました。迫力ある写真で、その場所の雰囲気も伝わってくるようです。もし可能なら、その場所に立ってみたい気がしますが、難しいでしょうね。まずはグーグルアースを使って仮想接近を試みることにします。


    貿易収支 2012.1.29

    財務省が25日に発表した2011年の貿易収支は約2.5兆円の赤字です。1980年以来、31年ぶりの赤字ということです。戦後の日本は魅力ある製品を作り、輸出することで、お金を稼ぎ豊かになってきました。これからはますます、エネルギーの自給、食糧の自給を目指す政策が必要ではないでしょうか。


    内橋克人 2012.1.8

    今朝の朝日新聞で、経済評論家の内橋克人さんが、「うっぷん晴らし政治」の危険性を警告しています。生活に追われ、ゆとりを無くした貧困層が「うっぷん晴らし政治」を渇望しており、大阪市の橋本徹市長の「ハシズム現象」も貧困マジョリティーの心情的瞬発力に支えられている面が大きいと指摘しています。食糧、介護、エネルギーの自給圏を志向する新たな経済を作ることが本当の政治の役割だといいます。内橋さんの主張に同感です。土佐のまつりごと というブログでも、早速この記事を取り上げています。


    ドナルド・キーン 2012.1.3

    新潮社の正月の新聞広告にドナルド・キーンさんのメッセージが出ています。「日本人は勁い(つよい)、物事を再開する勇気をもち、勁く(つよく)歩みを運び続けようではありませんか」というものです。キーンさんは昭和20年の冬、焼け野原の東京にいたそうです。昨年、帰化の申請をされました。今年で90歳になるキーンさんは、新しい作品の執筆に向けて、毎日、勉強を続けているそうです。日本の心、日本の文化を熟知する人の応援メッセージは本当に有り難いです。


    星空日記 2012.1.2

    青森の友人Kさんからメールがあり、aomorigonta 星空日記 というブログとYoutubeを勧めてくれました。昨年暮れの皆既月食や陸前高田の希望の一本松がカラフルな映像となって音楽と共に流れてきます。作者の今年のテーマは、未曾有の出来事を残し明日への希望を伝えることだそうです。見事な作品ですね。


    正義について 2012.1.1

    新しい年を迎えました。今年最初のタイトルが堅苦しいものになりましたが、核燃サイクルに関するネットのニュースが目に留まりました。資源エネルギー庁は使用済み核燃料の直接処分が再処理より安いことを隠していたというのです。原子力政策を進めるために嘘をつくのですね。私は気力も体力も落ちて正義を実現するパワーがありませんが、このささやかなページから発言を続けたいと思います。正義について考えるマイケル・サンデル教授のハーバード白熱教室を思い出しました。


    巨大システム 2011.12.19

    福島原発の事故で最初に炉心溶融した1号機の冷却装置「非常用復水器」について、電源が失われると弁が閉じて機能しなくなる構造を原発幹部らが知らなかったことが明らかになりました。溶融を早めた可能性があります。放射性物質が漏れるのを防ぐため、弁が自動的に閉じる設計になっているのです。幹部や運転操作員が複雑なシステムの隅々まで熟知するのは難しく、これは原発のような巨大システムの弱点といえるのではないでしょうか。


    気候変動とエネルギー問題 2011.12.17

    深井 有著、気候変動とエネルギー問題(中公新書)を読みました。地球温暖化の原因は人間活動による二酸化炭素とするIPCC報告への疑問と反論が丁寧に書かれています。また、未来のエネルギー源として、慣性核融合とバイオマスとしての藻類に注目しています。この本に対するコメントは池田信夫blogにも出ています。


    発電記念日 2011.12.13

    サラダ記念日というのがありましたが、12月13日は我家の発電記念日です。念願の太陽電池パネルの工事が終わり、3.1kWの自家発電を開始しました。発電モニタに発電量、使用量のグラフや積算値が出ますので、電気が目に見えるようになりました。各電気器具がいくら電気を使っているかよくわかります。


    プロメテウスの罠 2011.11.26

    朝日新聞の連載記事、「プロメテウスの罠」の反響が大きいようで、院長の独り言などのブログでも取り上げられています。これまでに、防護服の男、研究者の辞表、観測中止令のシリーズが終わり、現在のシリーズは「無主物の責任」です。「原発から飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない。したがって東電は除染に責任を持たない」という耳を疑うような主張が暴露されています。


    切り抜き
     2011.11.14

    テレビのニュースは消えてしまうので記録が残りませんが、新聞記事は切り抜いておくと経過が良くわかります。風力や太陽光、原子力、インターネット、生命科学、国際政治、教育などに関する記事を切り抜いています。 私の切り抜き帳 として太陽光発電と原子力に関するニュースを整理してみました。


    70億人 
    2011.11.1

    昨日、世界の人口が70億人を越えたようです。国連は31日に生まれた赤ちゃんは、すべて70億人目として誕生を祝うそうです。食糧とエネルギーをいかに確保するか、人類の英知が問われます。


    わくわく原子力ランド
     2011.10.22

    文科省は小学生向けの副読本「わくわく原子力ランド 」などを回収し、小中高校用の新しい副読本を配布するそうです。新しい版はネットで公開されていますが、原発の安全性を強調した従来の版は削除されてしまいました。比較することで、これまでの説明が嘘であったことが証明できるのに残念です。ネットの情報は簡単に削除されるのが欠点ですね。新しい副読本にも批判が出ています。


    原発と権力 2011.10.12

    山岡淳一郎著、ちくま新書、「原発と権力」を読みました。なぜ、制御不能の原子力発電を日本は「国策」として進めてきたのでしょうか。原発は何処からきて、何処へいこうとしているのでしょうか。政界、官界、財界、学会、メディアの作る五角形(ペンタゴン)が推進の体制を支えてきました。この本では、原発を国策として推進してきた権力の系譜が詳しく書かれています。読み応えのある一冊です。


    キンモクセイ 2011.10.1

    昨日から、キンモクセイの良い香りがしています。昔、中国へ行った時、お土産に桂花陳酒を買ったのを思い出し、飲んでみたくなりました。多摩センター三越の酒店を覗いてみましたが品切れのようでした。次は、町田まで出かけてみることにします。青森ではキンモクセイを見ることがありませんでした。北限は東京と青森の間でしょう。ネットで調べると、北限を話題にしているページ、札幌発 風の如くに というブログに行きあたりました。


    大陸の衝突 2011.9.11

    TBSの「THE 世界遺産 グロスモーン国立公園」を見ました。今から4億年前、古北米大陸と古ヨーロッパ大陸の間に広がっていたイアペタス海が消滅し、二つの大陸が衝突しました。カナダのニューファンドランド島では大陸衝突の跡が垂直な地層となって露出しています。グロスモーン国立公園はNHKの「世界遺産への招待状」でも取り上げていました。このような地球の絶景がハイビジョンで見られるのは嬉しいです。


    地球寒冷化
     2011.9.1

    地球温暖化の大合唱のなか、地球寒冷化の脅威を説くのは今のところ少数派です。丸山茂徳さんの異説、地球温暖化は生命と地球の進化論でもあり、磯崎行雄さんの寒冷化が怖い科学論争としての「地球温暖化」問題は、多数派科学者への批判でもあります。しかしながら気候変動の方向を見極めるのは難しいです。この論争に決着がつくには、まだしばらく時間がかかりそうです。


    言葉の力 2011.8.29

    民主党の代表選で5人の候補の演説を聞きました。政治家ですから皆さん演説は上手ですが、前原さんは原稿に目を落とすことが多く、野田さんの方が言葉に力があるなと感じました。巧みな表現、上手い表現をしても、その人の言葉になっていないと心に響きません。海江田さんとの決選投票で野田さんが新代表に決まりました。党をまとめて震災復興を進めてほしいものです。


    リップルマーク 2011.8.28

    グーグルアース でイラン北部のエルブールズ山脈の地形を眺めているとき、みごとなリップルマークの写真を見つけました。リップマークではありません。漣痕ともよばれ、海岸沿いの浅い海の底に刻まれたさざなみ模様が固結し、そのままの形で岩石の表面に残ったと考えられます。エルブールズ山脈もかつて海の底の時代があったのですね。


    日本熊森協会 2011.8.24

    クマは豊かな森のシンボルとの考えで活動している実践自然保護団体、日本熊森協会の存在を知りました。協会の公式ブログくまもりNewsには、エネルギーや原発に関する興味深い記事があります。その一つ、プラント配管技能士として原発の建設に携わってきた平井憲夫氏の原発はどんなものか知ってほしいという文は多くの人にぜひ読んで欲しいものです。この文を600部印刷して原発のある全ての県の知事や市町村長などに送付した女性のことも出ています。


    ブナの中庭で 2011.8.19

    ちょっと確認したくて、「コペンハーゲン 洋上風車」で検索したら、ブナの中庭でというブログに行きあたりました。環境問題、エネルギー、山登りなどをテーマにしたサイトです。「7万人の人が自宅を離れてさまよっているときに国会は一体何をやっているのですか。」厚生労働委員会「放射線の健康への影響」の参考人説明で怒りをぶつける児玉龍彦教授の発言も取り上げています。山登りと関連して花崗岩、石灰岩、泥岩などの分かり易い解説もあります。ブナの中庭でというサイト名もしゃれていますね。


    パイプのけむり 2011.8.14

    友人のMさんとは月に一度、町田の蕎麦屋で昼宴会を楽しむのが恒例になっています。俳句に凝っていて句会での入選作などを披露してくれるMさんですが、文庫版になったパイプのけむり選集を勧めてくれました。選集で読み直すと、続、続続、また、またまた、まだ、まだまだと続くシリーズを読んでいた頃の記憶がよみがえって懐かしい気分になります。團伊玖磨の作品や随筆には熱烈なファンがいるようで、「パイプのけむり」全仕事、や 「パイプのけむり」私注などもあります。


    広島原爆の日 2011.8.6

    今日は66回目の広島原爆の日です。菅首相があいさつで、原発に依存しない社会を目指すと表明し、また、朝日新聞の社説には、核との共存ではなく、決別への一歩を踏み出すことが、ヒバクの体験を重ねた日本の針路と考えると出ています。この流れが定着するのを期待しています。


    池澤夏樹 2011.8.2

    「原発は国家の罪、安全でないものを安全と言いくるめ、高くつくものを安いと嘘をついて、経済繁栄の道具に使ってきた。」 池澤夏樹さんが、朝日新聞のエッセイ「終わりと始まり」で断言しています。池澤さんは埼玉大学で物理学を学ばれたようです。池澤さんの小説は読んだことがありませんが、このエッセイは切り抜いています。


    科学徒然なるままに 2011.7.30

    一石 賢著「道具としての物理数学」を読み直しました。明快な語り口の本なので、著者は一体どんな人かと検索したところ、一石賢の科学徒然なるままにというHPが見つかりました。低線量の放射線被爆による障害について、閾値は存在せず、受ける線量に比例して障害が起きると考えるのがコンセンサスであると明快に述べています。また、学者や専門家といわれる人に対する辛口の批判も明快です。


    原発を終わらせる 2011.7.24

    今月の岩波新書に石橋克彦編「原発を終わらせる」が出ました。この中で、飯田哲也 さんは、「日本のエネルギー・原子力政策は、エネルギー安全保障対策でも温暖化対策でも明らかに失敗した。政策を支える知が欧米の常識や現実から隔離され、知のガラパゴス状況にある。」と述べています。政争に明け暮れている国会議員の何割が岩波新書を読んでいるのでしょうか。


    立川断層 2011.7.17

    3月11日の東北地方太平洋沖地震による地殻変動の影響で、牛伏寺断層、立川断層帯 、双葉断層に加えて三浦半島断層群でも、地震の発生確率が高まったと地震調査委員会が発表しています。このうち立川断層は我家からそれほど離れているとはいえません。気になってネットで検索しますと調査結果 が出ていました。大抵のことはネットで調べることができ本当に便利です。


    卒原発 2011.7.13

    滋賀県の嘉田由紀子知事と山形県の吉村美栄子知事が、「卒原発」を提唱しています。今朝の朝日新聞では、いまこそ政策の大転換が必要として、論説主幹が「原発ゼロ社会」を提言しています。原子力に関する社説の変遷も出ています。「脱原発」、「卒原発」、「原発ゼロ社会」と表現はいろいろですが、この流れを更に大きくしたいものです。


    発電コスト 2011.7.8

    発電コストを比較すると原子力が一番安いということでしたが、ずっと疑問に思っていました。原発が安いというのは虚構です。地元対策や使用済み燃料の処理など隠れた費用を入れると、発電コストは少なくとも2倍になるという計算が、最近、新聞やテレビで報じられるようになりました。福島原発の事故による放射能汚染の影響が、これからもずっと続くことを考えると、2倍などでは済まなくて、とんでもなく高いはずです。


    情報操作 2011.7.7

    玄海原発の運転再開の問題を取り上げる番組に、一般市民を装って再開賛成のメール送るよう、九州電力から関連会社に指示したことが暴露されました。厳しい非難の声がおきており、再開は難しくなりました。これまでにも情報操作は有ったのでしょうが、原子力に対する厳しい見方が広がっている今は、電力会社の焦りと行動が、結果的に脱原発の流れを後押ししてくれる様です。


    ヒヨドリ 2011.7.4

    庭のコニファーに毎年、ヒヨドリが巣を作ります。ヒナが餌をねだって鳴いていましたが、今朝は静かです。覗いたら巣は空です。昨日のうちに巣立ったのでしょう。毎年同じ鳥が来ているのでしょうか。場所はどうして覚えているのでしょうか。不思議です。


    長崎石物語 2011.7.1

    この春、丸善の多摩センター店がオープンしました。あらゆる本がよく揃っており便利です。どうしても石に関係する本にまず目がゆくのですが、布袋 厚著の「長崎石物語」を見つけました。観光名所の石は語る、石は見ていた長崎宗教史、石材のふるさと、長崎火山 大地の生いたち と章が進んで行きます。長崎と石に対する著者の情熱が伝わってくる楽しい本です。お勧めです。


    君が代起立条例
     2011.6.28

    橋本徹(大阪府知事)と野中広務(元自民党衆議院議員)の争論が朝日新聞のオピニオン欄に出ていました。野中さんは、「暗い時代を知っているからこそ、物事を一色に染め上げるような動きには生理的に反発するようになりました。戦争の記憶の風化に危機感を持っています。」と述べています。戦争の記憶や今回の津波の記憶は風化させてはいけないのに、世代を超えて記憶を伝えるのは難しいものですね。



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